知見

[両利きの経営]

深化からはじめる「両利きの経営」のススメ ~稼ぐ力を取り戻すリアルCXとは~


マネージングディレクター
IGPIグループ共同経営者
木村 尚敬
多くの経営者の間で「両利きの経営」という概念が、経営のあるべき姿として語られるようになって久しい。スタンフォード大学経営大学院のチャールズ・A・オライリー教授、ハーバードビジネススクールのマイケル・L・タッシュマン名誉教授の共著として『両利きの経営』(2019年東洋経済新報社)という本の日本語訳が出版されると、瞬く間に経営に関する重要な指針となった。既存事業の競争力を極限まで高める「深化」と、新たなる事業領域を確立する「探索」の両立という一見すると当たり前のことが、やってみるとうまく進まないという現実は、多くの経営者が実感していることだろう。 本来、長さの違いこそあれ、事業には寿命が存在するはずで、旬を過ぎた事業から新しく旬を向かえる事業へ、徐々にかつ巧みに立地転換していくべきである。だが、実際には既存事業の市場が衰退している、もしくは個社としての競争力がどんどん失われている状況でも、懸命に既存事業にしがみ付き、新規事業開発は小粒なものばかりで、次の世代を担うレベルにまで育たないといったケースが散見される。では、その問題の真因はどこにあり、如何に乗り越えていくべきなのか。本稿では特に、深化領域、つまり既存事業の競争力強化のために、企業が取り組むべきリアルCX(Corporate Transformation)について取り上げる。

全文ダウンロード(PDF:884KB) PDFはこちら

お気軽にお問い合わせください。

Contact Us
  1. TOP
  2. 知見
  3. 深化からはじめる「両利きの経営」のススメ ~稼ぐ力を取り戻すリアルCXとは~