IGPI VOICE

常識を疑い本当に必要なものを導き出す、「真の経営人材」へ日々奮闘

奥田 真子

シニアアソシエイト(IGPI)

2021年4月入社

プロスタッフ(新卒入社)

自身の思考力が商品となるコンサルタントに魅力を感じる

大学院では食品化学を学び、「抗肥満」に関する研究に取り組みました。所属していた学科の殆どの卒業生は食品メーカーへ就職しますが、私自身は「忙しい人でも手軽に健康的な食事ができる世の中にしたい」という「ふわっ」とした思いがあったものの、「チョコレート」や「プロテイン」などの特定の商品を専門的に研究開発するキャリアは自身にとってフィット感がありませんでした。そこで、自身で事業を立ち上げて独立することや全く別の業界に挑戦することも含め、歩むべきキャリアを検討しました。そんな時、高校時代の友人にコンサルティング会社の説明会に行こうと誘われ、その中の1社がIGPIでした。

IGPIでは、成長戦略、新規事業、再生などのあらゆるテーマについて、会計や法務等の知識も駆使しながら、戦略策定から実行までをサポートします。一つの専門性を磨くスペシャリストとしての道に親和性を感じなかった私にとって、経営の幅広い領域に挑戦できる環境が魅力的に感じられました。また、自身の思考力が商品であり、クライアントのために仕事をしながらも、自身も磨かれていくことに惹かれました。

「お客様の期待に応える」という常識さえ疑う

入社後、様々な案件に取り組みましたが、強く印象に残っているのが、とある事業会社の事業戦略を策定する案件です。そのプロジェクトでは、クライアントから「我々が思いつかない何か非連続的な成長戦略はないか」と求められました。なんとか期待に応えようと頭を捻りましたが、どんな戦略も「これではクライアントの期待値を超えられないのではないか・・・」と答えを導けずにいました。

ところが、チームの上長が導き出した戦略は、クライアントも思いついているであろうシンプルなものでした。その戦略を提示したところ、「自分たちがやってきたことが間違いではなかったと再確認でき、今後の進むべき方向性に自信を持つことが出来た」とクライアントに満足して頂けたのです。

「非連続的な成長戦略は何か?」というクライアントに提示されたそのままの問いに答えるのではなく、「彼らが勝つための戦略は何か?」に対しフラットに考えるべきだと悟りました。

常識を疑い、変革を推進することがIGPIの目指す「真の経営人材」には求められます。このプロジェクトでは「お客様の期待に応える」という常識さえも疑うべきでした。「お客様の期待に応えることが、本当にお客様のためになるのか」を自問自答し、クライアントの現状や外部環境を踏まえて、本当に必要な打ち手を示すことが「真の経営人材」としての在るべき姿なのだと理解しました。

「合理と情理」のコミュニケーション力を磨きたい

もう一つ、大きな学びとなった経験があります。とある戦略策定プロジェクトの経験です。入社して3年目となり、クライアントとのやり取りをある程度任せて頂くことができた私は、キックオフミーティングの後、早速クライアントに連絡し、データやインタビューを依頼しました。当然クライアントも戦略策定に乗り気だろうと疑わなかったのですが、想定とは異なり、なかなか協力をしてもらえませんでした。特にミスをしたり、礼儀を欠いたりしたわけではないので、なぜ協力頂けないのか、当初はよく分かりませんでした。

しかし、先方の立場に立って考えると、彼らは日常業務で多忙の中、合間を縫って戦略策定に取り組んでいることに気付きました。彼らにとっては、目の前のお客様対応が最優先で当然です。また、我々が依頼したデータやインタビューが何に役立つのか、十分理解頂けていないことも大きな原因でした。その後、データが必要な理由や、戦略策定にどう役立つのかなど、丁寧にコミュニケーションを取るよう意識したところ、次第に積極的に協力して頂けるようになり、相談を持ち掛けて頂くことも多くなりました。

IGPIではよく「合理と情理」の大切さを説きます。人・組織を動かすには、合理的な部分だけでなく、心情や心理を含めて考える必要があります。このプロジェクトでの経験を通し、その重要性が身に沁みました。また、上長のクライアントとのやりとりからは、人をしたたかに動かすようなコミュニケーションを学ぶ機会もとても多いです。こういった経験を重ねて、情理も見極めながら人・組織を動かすことができる経営人材になりたいです。

「終わりのない成長」喜びを感じて走り続ける

IGPIには、努力をすればするほど自分の成長を実感できる環境が整っています。そして、経験をいくら積み上げても、先輩方という上には上がいるので、現状に満足せず、ずっと走り続けることができます。

また、若手であってもオーナーシップを持ち、自ら意思決定をしてクライアントを動かす経験ができることも魅力です。今は新卒3年目ですが、一事業の戦略策定という粒度で、論点設計、仮説構築、検証を一貫して任せて頂いております。その過程で、クライアントのカウンターパートとしてコミュニケーションも責任を持って遂行しており、様々な気付きを得ることができます。今後も責任を持って意思決定を重ねながら自分自身を鍛え、1人のプロフェッショナルとして頼りにされる人間力を磨くことが、今の目標です。

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