IGPI VOICE

自身の「探索と深化」を通じ、プロフェッショナルとしての成長を実感

飯野 彩子

マネジャー(IGPI)

2019年5月入社

プロスタッフ(中途入社)

「経営の視点なしに、技術は社会を動かせない」 私を突き動かした想い

学生時代にクリーンエネルギー関連の触媒の研究に取り組み、技術を用いた社会課題の解決に関心を持ちました。エンジニアになれば、技術の視点から社会課題の解決に貢献できる人材になれるのでは、との思いから、新卒で大手エンジニアリング会社に入社し、プロセスエンジニアとして、リファイナリー・LNG、医薬品等のペトロケミカルの分野で、新設プラントの基礎設計や既設プラントの効率改善の検討、建設現場の工程・品質管理業務などに従事していました。
ある時、自社の新規事業構想について会社の経営層と話す機会があり、自社の中期経営計画の中身や背景、新規事業の位置付けや実現の方向性について思いを巡らせる中で、「企業経営」に興味を持ち始めました。そして、思い描いていた技術を用いた社会課題の解決には「事業をどう描くか」、特に「それを実現させる企業経営のあるべき姿」といった経営視点の必要性を強く感じ、「真の経営人材」を輩出するIGPIに参画することを決めました。

クライアントと共に魂を込めた計画を創り上げる

IGPIに入社してからは、自動車部品メーカーのクロスボーダーM&A・再編支援や事業戦略の策定、アパレル・卸売業・菓子製造業などの事業再生計画の立案・実行支援、電子部品メーカー・自動車部品メーカー・情報サービス業における成長戦略の策定・実行支援に従事しました。毎回、業界も分野も未経験のプロジェクトにアサインされることが多く、プロジェクトが立ち上がるたびに、必要な知識をキャッチアップすることが求められます。最初は大変でしたが、プロジェクトを積み重ねる中で経験値が高まり、過去に経験した他業界、他の事業・商品を繋げて考えることで、勘所が働き、仮説を立てることができるようになりました。チームメンバーと仮説をぶつけ合ったり、クライアントとのディスカッションを通じて、解像度を高めています。

プロジェクトでは、クライアントと信頼関係を築くためにも期待以上のアウトプットを出し、ロジカルに話を展開していく必要がありますが、何よりも重要なことは、クライアントにも主体的考えて貰い腹落ち感を醸成し、着実に実行される魂が込もった計画とすることです。IGPIでは、プロジェクト初期段階において、クライアントの本気度を確かめ、時には厳しいことを伝えるケースも多く存在します。また、現場が抱える課題に対して当事者としての主体性と経営の全体感をもって問いを立て、解決策を導き、実現していく精神が根付いていると思います。私自身もプロジェクトを経験する中で、このようなIGPIイズムの重要性を常に感じていて、この雰囲気がIGPIのファームとしての強み・選ばれる理由だと考えています。

「探索と深化」は両輪を回すことが大切だと体感

入社してから2年ほどは、さまざまな領域で既存事業の再生計画などの深化型のプロジェクトの経験を積み上げてきましたが、最近は新規事業や新領域検討など、探索型のプロジェクトも増えています。深化型ではデータ分析の切り口を工夫したり、俯瞰的に市場データを見たりして、クライアントが気づいていなかった本質的な施策を練り上げる醍醐味があり、探索型においては会社のアセットを活かしながら、市場に新たな価値を創造する面白さがあります。いずれも実現に向けて多くの課題に直面しますが、それを一つ一つ紐解いていくことにやりがいを感じています。

また、両方のプロジェクトを経験して実感しているのは、「深化と探索」を両輪で考えることが、より良い成長の循環を創り出すには不可欠だということです。深化の先には探索がないと、企業の成長は止まります。また、探索においても、既存事業のケイパビリティを活かすことによって、将来の成長余地に頭を回すことが重要だと分かってきました。

このようにIGPIで幅広い経験をするなかで自分のケイパビリティの深さと広さが何倍にも拡大してきたように感じます。それは自分の経験を抽象化した部分の容量が増えているだけでなく、IGPIグループの内外でリアリティを持った経営課題へ対峙してきた方々と共にプロジェクトを進め、話を聞くことで、掛け算的に自分自身の核となる部分のレイヤーが幾重にも広がっているような感覚です。企業経営においても、自分自身としても、成長に向けた「探索と深化」の両輪を回していくことを意識していきたいと思っています。

夢の実現は、真の経営人材を目指す旅の先に

「真の経営人材」を標榜するIGPIでは、若手コンサルであっても、自らがお客様の意志決定に関与し、または自分が動いて、経営を実践することが求められます。キャリアの中で「コンサルタントのスキルを身に着けたい」というだけでなく、計画を実行につなげ、成果に結びつける、その部分を自分自身でやり込みたいと思う人にはぴったりの場だと思います。
私自身はクライアントと共に成果を創りあげていくこの仕事の面白さに魅了されており、今は日々の仕事に夢中です。今の自分に不足しているのは「クライアントの意思決定を作る」力だと自覚しています。鋭い仮説を立て、「これだ」という強い思いを持ってスタンスを取り伝える力が弱ければ、最後に背中を押すことはできません。IGPIで様々な経験を重ねて、実現性・納得性の高い計画を作り、実行していくために必要なスキルや、経営から現場まで巻き込む推進力を身に着けていきたいです。こうした日々の「真の経営人材」を目指す仕事の延長線上に、「技術を用いた社会課題の解決」という、思い描いていた夢の実現が見えてくると確信しています。

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